森林づくり活動安全講習会 3 間伐

katsu

2009年11月14日 20:32

今日は福岡県森林林業技術センターが主催する、森林づくり活動安全講習会に参加してきました。上級編「間伐」です。

場所は筑紫郡那珂川町にある福岡県広域森林組合です。


午前中は座学。
間伐の目的は、植栽木間の競争を緩和する為。要は、優良な木材を育てる為に育ちの悪い木を間引いて、日光を当り易くするのです。また、日光が奥まで差し込むことで、下草を茂らせ、地盤を安定させるという意味もあります。

九州の杉の場合、1ha当り3000本位を植えるのですが、樹齢12年、19年、28年、35年で間伐を行い、最終的に商品となるのは1000本くらいだそうです(木の用途によって計画は変わります)。
もったいないようですが、育ち放題にしていても、生育できる密度が決まっているらしく、結局自然に枯れて行くんだそうです。
木を商品とする以上、間伐は必要なのです。


午後は、待ってました、山に入ります。
九千部山です。


中はこんな感じ。


天気は良かったのですが、林の中は薄暗く寒い。

まず、手ノコでの伐採です。
今回伐採する木は直径12cm-15cmくらいの物です。
高さは9mくらいでしょうか。

まずは先生のお手本から。


間伐の要領は、倒したい方に「受け口」という欠き込みを作り、裏側からノコを入れ、そこにクサビを打ち込んで倒します。
裏から切る際には、必ず切りシロを残す必要があります。全部切ってしまうとどの方向に倒れるかわからないからです。
細い木ですからそんなに危なくないと思われるかもしれませんが、自分の方に倒れてくれば間違いなく大怪我をします。
だから、現場は安全に関しては厳しいですし、ピリピリしています。

僕が手ノコで切った杉です。


木が密集している中で切り倒しますから、他の木の枝に引っかかって倒れない物もでてきます。これを放置するといつ倒れてくるか分からず危険なので、ロープで引っ張ったりして、必ず倒します。
でも結構引っかかるんです。

全員が終わると、今度はチェンソーを使います。
初体験です。

やり方は手ノコの場合と同じですが、切れすぎますので加減が必要です。

僕の雄姿です(笑)。


倒した後は枝打ちして、適当にブツ切りにします。


これ、そのまま腐っていって山の堆肥になるんでしょうね。
もったいないような、でも堆肥も必要なような。。。
商品にならない間伐材を利用する動きもありますよね。
業者としては手間代を考えると商品化するのは難しいかもしれませんが、ボランティアなんかで出来れば良いかも知れませんね。


ついに間伐までやりました。
山はいつも危険と隣り合わせですが、かなりおもしろいです。

いずれ、八女の杉山で間伐体験ツアーやります。



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